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入退室&アクセス管理 導入事例 前田建設工業株式会社

前田建設工業株式会社イメージ

インタビュー

入退場登録率100%へ、高度なモノづくり追求に顔認証へ期待

前田建設工業株式会社 様

1919年創業以来、東洋No.1ダム、世界No.1海底トンネル、国内No.1高層マンションなど、時代とともに数々の「No.1」を成し遂げてきた、国内大手ゼネコン企業で総合インフラサービスを提供する前田建設工業株式会社。今回、前田建設工業株式会社北海道支店の建築部工務センターの青山奈穂子様にJCV「 SenseThunder」導入の背景や今後のビジョンについて取材しました。

“人的オペレーション負荷削減に、現場目線で扱いやすいかどうかが鍵”

「SenseThunder」の導入に至った主な理由を、当時どんな課題を抱えていたのかを含めてお聞かせいただけますか?

ちょうど2019年頃から北海道支店ではグリーンサイトの「スマートリーダーforグリーンサイト」を活用して通門管理を開始しました。実際には、現場へiPadを設置し、技能者の方々が保有する通門カードのQRコードを読み込むと、日常業務の入退場履歴が記録されるシステムです。

ただ当時は、なかなか浸透せず、また「操作自体が煩わしい」という技能者からのお声もありました。そもそもデバイス操作に不慣れな方も多かったようでした。また当時の入退場登録率も、就労人数のおおよそ70%ほどで決して高いものではありませんでした。

ちなみに、どんな原因があったと考えられましたか?

そうですね。その原因の一例として、技能者の通門カードの読み込み忘れやデバイスの不具合です。北海道特有とは思いますが、12月頃から気温がぐんと下がり氷点下となる日が多くなります。そのためバッテリーの消耗が早くなり電源が落ちるというデバイスの不具合の発生も未入力と関係していると思われました。未登録分の対応として現場の事務担当者もしくは協力会社のグリーンサイト担当者が未入力分の登録申請業務を担ってくれていたので大いに助かっていました。

もちろん、本来は未入力なく、毎日きちんと記録さえできていれば、他者へ手間がかかるようなこともないのですが、気づいたら当初の業務効率化を狙った導入が、本末転倒になっていましたね。

それに加えて、先ほどもお話しましたが、デバイスが度々寒さのために電源が落ちるので現場職員もデバイスの管理や調整、アップデートに時間を割くことが増えたりして、煩わしい思いをさせることが気になってました。

“機械操作が苦手でも問題ナシ、生体認証のなかでも顔認証に熱い期待”

導入の前に、他社さまのサービスも比較検討されましたか?

北海道支店の一つの作業所では一時期、指静脈を使った生体認証の導入を検討したこともありましたが、導入にあたりデバイスを含むコスト面の課題や技能者側の初期の指静脈登録の手間といった現場負担の懸念もあって断念しました。

その後、QRコード対応としましたが、先ほどお話したようにうまくは回らず、顔認証であれば、協力会社が顔写真データを管理しているケースが多いのでそれほど現場負担がなくて良さそうだと考えていました。

現場の休憩所に設置。作業員は顔認証実施後、現場へ。

“操作は単純、風土によらず安心して使いたい、利用者側も同じ想い”

「SenseThunder」の導入の決め手は何でしょうか?

技能者側の負担がほとんどなく、導入時の初期登録から現場任せにならなさそうな点が魅力的でした。初期の顔登録は、支店内勤部門でも対応できると思いましたし、それ以外においても、支店などの遠隔地から入退場データを確認できたり、現場にあるデバイスの調整もできたりと双方にとって非常に利便性が高いと思えました。きっと技能者の方々も煩わしさを感じず、これなら受け入れてくれると思いました。

そのほかにも決め手はありましたか?

そうですね。コスト面はもちろんですが、顔認証であるからこその期待もありました。
しかし、最大の決め手は、御社のデバイスが氷点下20度まで対応となっていた点です。今後は御社のデバイスなら電源が落ちる不安が消え、入退場登録の手間が各段に減ると判断しました。先ほどもお話しましたが、デバイスが寒さに強くないと北海道では使えません。使えないものを導入しても現場に迷惑かけるだけですから。
また、コスト面も他社の料金形態と比べて、北海道支店では「デバイスのリース料+ユーザーID料金」という料金形態が作業所のニーズにもマッチしていました。はじめて顔認証を使用するにあたっては、認証精度と確実性の高さに加えて、認証スピードの速さにも注目しました。というのも、毎朝技能者が入場登録する際に行列となり、登録渋滞が発生していたからです。1人あたり、たかが数秒ですが、それが0.5秒になると、その点も使い勝手が良さそうと判断しました。

“各連携システムでリアルタイム監視、次はバッチ処理速度向上を目指す”

グリーンサイトとの連携について、連携で何か問題はあったのでしょうか?

記録されたデータは、きれいにグリーンサイトの通門管理情報へ紐づいていて、支店や協力会社でもリアルタイムで確認できています。今は特段大きな問題はありません。協力会社がグリーンサイトを提出した後のバッチ処理に意外と時間がかかるので、できればバッチ処理の間隔がもっと短いと良いですね。

“入退場登録率100%だけじゃない、グリーンサイト加入増で好循環”

導入後の効果についてお伺いします。実際の導入効果はいかがでしょうか? 

今回の導入によって、グリーンサイトへの入退場登録率がおおよそ100%になりました。必然的にCCUS就業履歴も増えたので嬉しく思います。入退場登録状況のチェックを除き、事務担当者や協力会社グリーンサイトの担当者の負担がかなり少なくなりました。

冒頭の課題に対して、効果はいかがでしょうか?

今回は、中小規模の現場への導入でしたが、グリーンサイトの入退場登録数とCCUSの就業履歴登録数において、かなり即効性がありました。北海道支店は、事務担当者が現場を兼務している場合が多いのですが、遠隔地でも情報が得られるため、建退共請求をはじめとするさまざまな業務で効率化が図れていると喜ばれています。

副次的な効果や利用者のお声もあれば、ぜひお聞かせいただけますか?

そうですね。副次的な効果としては、わずかにいたグリーンサイト未加入の協力会社、特に2次協力会社や3次協力会社が顔認証システムを使うためにグリーンサイトに加入してくれました。また労務管理も含め、自然とグリーンサイトでの対応が必須となり、業務の省力化につながっているはずです。この点においては元請だけでなく、一次協力会社なども業務の効率化にもつながりました。各利用者さまからも導入後の効果として、多くのお声をいただいています。

※以下は、利用者の声の一例です。

“顔認証での入退場管理を上手くアピールポイントにも活用したい”

今後の「SenseThunder」の利活用についてお伺いします。

当社の北海道支店は、風土的にも寒冷地対応デバイスが必要で、また中小規模の作業所が多く、即効性と利便性に重きを置いてJCVの製品を導入させて貰いました。

当社は、さまざまなリニューアル工事なども手掛けており、入居者様がいる中で工事を進めていくこともあるため、技能者の入退場管理を顔認証で行うことによって入居者様への安心感を与えるだけでなく、お客様と入退場情報を共有できることをアピールポイントの1つとして提案もできるのではないかと考えています。今後は、顔認証システムを導入する施主様が増えると予想されます。現場の職員が顔認証システムに触れ、ある程度の操作慣れや顔認証の知識を持つことで、お客様への対応や提案などに利活用されることも期待しています。

インタビューに応じて頂いた青山様。(北海道の建設現場事務所前で撮影)

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日本コンピュータビジョン(通称:JCV)について

日本コンピュータビジョン株式会社は、ソフトバンク株式会社を親会社とするAIカンパニーで、
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最先端ソリューションを提供します。