コラム

顔認証はどんな場面で活用されている?マンションやホテル、空港での事例をご紹介

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顔認証はマンションやホテル、空港など、さまざまなシーンで活用されています。しかし、顔認証の導入を検討していても、実際の活用方法や利用シーンがイメージできない担当者や経営者の方も多いと思います。

そこで今回は、顔認証を導入したマンションやホテル、空港の事例や導入による効果などについてご紹介します。顔認証を導入するあたっての留意点も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

顔認証とは?

顔認証とは、生体認証のひとつです。目や鼻、口、輪郭など顔の特徴から本人を識別することが顔認証の大きな特徴です。顔認証以外の生体認証としては、指紋認証や虹彩認証、静脈認証などが知られています。

顔データを登録すれば、概ね1秒以下で本人認証ができるため、さまざまな場面で導入が進んでいます。近年では、マスクをしたままで認証できるシステムも登場しているため、コロナ禍での活用シーンも増えてくるでしょう。

※顔認証についてはこちらの記事でも解説しておりますので、あわせてご確認ください。

顔認証のマンションでの導入事例

まずは、顔認証を導入しているマンションの事例をご紹介します。マンションは生活の中心となる場所ですので、顔認証の導入によって、住民の方にストレスフリーな生活を提供することが可能です。

入館記録管理ができる

マンションの入館記録管理に、顔認証を採用しているマンションもあります。「誰が、いつ、どこに入退室したのか」を顔画像付きで管理できるため、従来の方法よりも入館記録の視認性を高めることが可能です。より詳細で客観的な記録管理ができるため、セキュリティの強化にもつながります。

手荷物を持ったままでも認証可能

エントランスに顔認証システムを設置しているマンションもあります。顔認証だけで解錠できるため、買い物帰りに両手が塞がっていても鍵を取り出す手間がかかりません。自動ドアであれば、ウォークスルーで入館することも可能です。車椅子でもスムーズに開錠ができたり、子どもに合鍵を持たせる不安も解消できます。

鍵の交換・修理などのコストがなくなる

各住戸のドアを顔認証で開錠できる賃貸物件も登場しています。通常の賃貸物件は入居者が変わるたびに鍵の交換工事が必要ですが、顔認証を導入すれば、住人の顔データを変えるだけで鍵の交換が終わります。シリンダーの故障などによる修理や費用も発生しません。

メールBOXや宅配BOXの顔認証開錠、エレベーターの呼び出しも、専用の端末に顔をかざすだけで完了できたりと、居住者の満足度が高まる物件になります。導入時にコストがかかりますが、中長期的な目線で見ればコスト削減にもつながるでしょう。

顔認証のホテルでの導入事例

ホテルなどの宿泊施設でも、顔認証の導入は進んでいます。活用事例を詳しく見ていきましょう。

顔認証でチェックイン/チェックアウト/顔認証決済が可能

専用のアプリやサービスに顔写真や住所を登録し、顔認証でチェックイン・チェックアウトできる宿泊施設もあります。クレジットカードの情報を紐づければ、レストランでの飲食や店舗でのショッピングも顔認証で決済可能です。

感染症対策にも有効

エントランスやフロント、店舗だけではなく、エレベーターや客室、浴場など、館内のさまざまな場所に顔認証デバイスを設置して、お客様やスタッフのスムーズな入退室を実現している宿泊施設もあります。顔認証は非接触型で高速な認証システムなので、新型コロナウイルスなどの感染症対策にも有効です。

おもてなしの向上につながる

顔のデータと合わせて宿泊者の名前や好みを、来館と同時にスタッフに自動通知している宿泊施設もあります。宿泊客のアレルギー対応などをデータ化すれば、ワンランク上のおもてなしを提供することも可能です。

顔認証の空港での導入事例

顔認証を導入する空港や航空会社も増えてきています。入国審査や保安検査場の通過だけではなく、荷物の預け入れを含めた、搭乗までの一連の手続きを顔認証で行えるため、空港側と利用客の双方に大きなメリットがあります。

入国審査の通過がスムーズに

顔認証のシステムを活用した「顔認証ゲート」を採用している空港もあります。パスポートの顔画像と、ゲートで撮影した顔のデータを照合して認証するため、入国審査官から旅券に証印を受ける必要がありません。

従来の方法では入国審査の通過に時間を要することもありましたが、顔認証ゲートを採用すれば、審査の通過時間が大幅に少なくなります。空港職員の人件費削減にもつながるでしょう。

チェックインから搭乗までを顔認証で

チェックインから搭乗までを顔認証で行っている空港もあります。チェックイン機でパスポートと自分の顔写真を撮影するだけで利用できるため、利用者への負担がかかりません。撮影後は、チェックインから搭乗手続きまでを顔認証で行えるようになります。

手荷物も顔認証で預け入れできるため、手続きに要する手間と時間が短縮できます。保安検査場も顔認証で通過でき、従来のような検査待ちの行列がなくなります。自動搭乗ゲートに顔認証を採用している空港なら、搭乗口でパスポートや搭乗券を取り出す必要もありません。

また、航空会社にとっては、未搭乗の乗客や遅延便の乗客をスムーズに把握できるというメリットがあります。

顔認証を導入する際の留意点は?

数多くのメリットがあり、さまざまなシーンで導入されている顔認証システムですが、スムーズに運用するためには、導入する前に留意点を確認しておくことが大切です。ここから、顔認証システムの導入前に留意しておきたいポイントを3つご紹介します。

製品によって認証精度に差がある

認証精度は製品によって差があります。顔の経年変化や髪型の変化に対応できないシステムもあるため、事前に利用シーンを想定したうえで製品を選択する必要があります。顔認証システムによっては、マスク着用時の認証ができないものもあります。

感染症対策として多くの人がマスクを着用しているため、マスクを着用していても認識できるかどうかは、将来的にも重要なチェックポイントになります。

環境によって認証の精度が落ちる

顔認証システムの使用環境によっては、認証精度が低下する製品もあります。逆光や極端に暗い場所での使用に適していないシステムや、水滴などへの耐性がない製品もあるので注意が必要です。導入後のトラブルを防ぐためにも、顔認証システムを利用する環境と、システムのスペックを考慮したうえで製品を選択しましょう。

プライバシーに気をつける必要がある

「顔」は個人情報保護法で、「個人情報」と定義されている重要なデータです。そのため、運用後もデータの取り扱いや、プライバシーには十分配慮する必要があります。トラブルの発生を防ぐためには、顔認証システムの運用前に「利用目的を超えたデータの乱用はしない」「撮影データは暗号化して保存する」などの社内規定を設けておくことが重要です。また、利用目的を本人に伝えてから運用する必要もあるでしょう。

※参考:個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン

コロナ禍だからこそ「顔認証」の導入がおすすめ

顔認証は「なりすまし」や不法入国なども防げる、セキュリティレベルの高い認証システムです。非接触認証のため、感染症対策としても活用できます。認証と同時に温度を検知できるシステムもあるため、今後はさらに顔認証システムの導入が進むでしょう。

※顔認証のセキュリティについてはこちらの記事でも解説しておりますので、あわせてご確認ください。


日本コンピュータビジョン株式会社(JCV)の「SenseThunder」は、顔認証を活用した温度検知ソリューション。顔認証や温度検知がマスクのままでも実施でき、高速・高精度。様々な場面で、顔認証による効率化と感染症対策を両立できる、出荷台数No.1のソリューションです。

※東京商工リサーチ 2020年8月調査 [2020年1-6月期 AI 顔認証タブレット型非接触温度測定装置 出荷台数]

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