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顔認証による入退室管理システムとは?メリットや注意点を解説!

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入退室管理を行なっている組織は多く、オフィスの出入り口はもちろんサーバー室や役員室、出先施設など多くの区画に対する人々の出入りを管理してします。

入退室管理は様々な方法で実現できますが、顔認証システムによる入退室管理も近年活用が広がっている方式のひとつです。

この記事では、顔認証システムを入退室管理に活用することによるメリットや、運用中に注意したいポイントを紹介します。

顔認証システムを入退室管理に活用するメリット

多くの組織では、部外者の侵入防止や特定区画への入室制限など、物理的なセキュリティを主な目的として入退室管理を行なっています。
しかし、認証時の手間や認証用カードの貸し借りなど、課題が存在することも事実です。
顔認証システムを入退室管理に活用することで、従来の入退室管理では実現が難しかったメリットを享受することができます。

認証効率

暗証番号の入力やカードの提示などが不要で、顔認証カメラに顔をかざすことにより認証が完了します。
ウォークスルーに対応した顔認証システムであれば、立ち止まることすら必要ありません。
そのため、出退勤時や大人数の出入りが発生するタイミングでも混雑が緩和され、ストレスのない入退室認証を実現することができます。

不正防止

入退室の代表的な課題として、なりすましや共連れといった不正入室があります。
一般的な入退室認証では、「認証に必要な情報やカードは正規の人物が保持している」ことを前提としています。
そのため、暗証番号の漏洩やカードの貸し借りが発生しても、認証システムは入退室を許可する動作をしてしまうことが問題となります。

顔認証では認証時に本人の顔を確認するため、貸し借りや情報漏洩のリスクは非常に少ないと言えるでしょう。
また、入退室を行なっている現場をカメラで映しているため、万が一共連れが発生してもその場で検知できるほか、後から現場を画像として確認することもできます。

受付の簡略化

認証を行なっている人物が誰なのかを判別することができます。
来客者の顔を認識できれば、担当者へ通知を送ることで一次対応とすることも可能です。

顔認証システムに登録のない人物の場合は人間が対応するなど、柔軟に対応することで受付業務がシンプルになると考えられます。
来客者と受付担当者の接触機会が削減されるため、感染症対策としても有効であると言えるのではないでしょうか。

入退室管理と顔認証は相性が良く、安全で効率的な管理を実現できます。

顔認証システムの注意点

顔認証には多くのメリットがありますが、注意点も存在します。

顔データの保管

顔認証を行なうためには、認証する人物の顔情報をシステムに登録する必要があります。
顔情報は、暗号化・抽象化により簡単には個人を識別できない仕組みとなっていますが、100%安全であると保証されるわけではありません。
万が一、情報漏洩が発生した場合は深刻なダメージを被るリスクもあるため、厳重な管理が必要です。
顔認証システムを提供しているサービスによっては、厳重なセキュリティ対策が施されたクラウド環境に保存できるものもあります。

利用者への説明

顔情報を収集・利用することを、顔認証を行なう人物に説明し、理解してもらう必要があります。
無断で顔情報を収集することはプライバシーの侵害として扱われる恐れもあるため、認識の齟齬が無いよう書面での説明が理想的です。

また、不正アクセスや情報漏洩が発生した場合は速やかに本人へ通知することも必要となります。
顔認証システムを利用する上で、不測の事態を想定した運用フローを構築することが重要です。

これらの注意点が疎かになってしまうと、プライバシーの侵害や深刻な情報漏洩を引き起こす恐れもあります。
自組織による顔認証システムの運用を入念に検討しましょう。

顔認証システムの選定ポイント

顔認証を導入する上で、ポイントとなる要素を解説します。

認証精度と認証速度

マスクやサングラスを着用しているシーンを含め、どれだけの精度で本人を認証できるのかは、顔認証システムを選定する上で非常に重要な要素と言えます。
また、顔写真等を悪用した不正な入室を防止する精度も、セキュリティ上必須です。
認証精度が高い顔認証システムを選定することで、導入後のトラブルを防ぐことに繋がります。

認証速度は、顔認証カメラに顔をかざしてから認証が完了するまでの所要時間となります。
顔をかざしてから長い時間認証待ちが発生してしまうのであれば、顔認証システムの利便性は大きく削がれてしまうでしょう。

他システムとの連携

顔認証システムは、入退室管理だけではなく勤怠管理や他システムへのログインなど、様々な連携をすることで利便性が大きく向上します。
近年ではクラウドサービス活用の広がりもあり、シングルサインオンの需要が高まっています。
顔認証によりシングルサインオンの認証を行なうことで、システムへのログインの手間を大きく削減することが可能です。
勤怠管理システムと連携すれば、打刻の手間が省かれるだけではなく打刻忘れや不正行為を防止することにも繋がります。

コスト

顔認証システムの導入費用は必要となりますが、導入コストと導入によるメリットを加味してどの程度の費用対効果を求めるのかを試算します。
自社で許容できるコスト上限を明確にするほか、導入後の効果測定時に想定と実態のズレを認識し、運用の改善やサービス継続の判断を行ないやすくなるためです。
管理対象の人数、認証や受付に掛かっている工数、連携するシステムなど、自社に合わせた観点でサービスを評価しましょう。

顔認証システムは認証の手間を大きく削減し、セキュリティの向上も見込める技術です。
自組織で利用する際に、快適かつ安全な運用を見込めるサービスを選定しましょう。

顔認証による入退室管理の事例

実際に活用されている顔認証入退室管理の事例を紹介します。

ICカードから顔認証システムへの切り替え

株式会社レアジョブでは、新型コロナウイルスをはじめとした感染症対策や効率的な入退室管理を実現するため、本社オフィスにて顔認証システムを導入しました。

クラウドサービスであることやストレスと感じない認証速度、勤怠管理システムとの連携を行えるといった要望を全て実現できるサービスとして、JCVが提供する「SenseThunder」を選定いただいています。

実際に導入した後は、期待した認証精度の高さや認証速度が実現され、ICカードの紛失リスクも無くなったことで安全かつ快適な入退室管理を行なうことができています。

▶︎ 株式会社レアジョブの導入事例詳細はこちら

お客様の入退室を顔認証で実現

イオンスポーツクラブ 3FITでは、イオンモールに隣接している立地もあり様々なお客様をお迎えしています。
買い物帰りで手荷物を持った方も多く認証の手間はひとつの課題でしたが、顔認証システムにより快適に入退室できる環境を提供することに成功しました。

導入した「SenseThunder」により、ドアの解錠・施錠、入室時の体温検知、入退室情報の管理を非接触かつ非対面で実現しており、お客様はもちろんスタッフの手間や感染リスクを抑える効果もあるでしょう。

アフターコロナも視野に入れ、お客様の運動履歴を収集・管理することでこれまで以上に良質なアドバイスを行なう、決済機能と連動し、施設内での買い物の利便性を高めていくといった展望も持っています。

▶︎ イオンスポーツクラブ3FITの導入事例詳細はこちら

入退室管理の要は「効率」と「安全性」

入退室管理を導入するのであれば、「出入り口や特定区画に出入りする人物を制御したい」というニーズがあるでしょう。
人物の入退室を制限する仕組みであれば様々な方式がありますが、「不正な入退場」と「認証の手間」が課題となるケースは多くあります。

顔認証であれば、共連れやなりすましをその場で検知できるほか、後からそのときの状況を画像で確認することが可能となります。
また、ウォークスルー対応の顔認証システムであれば入退場のための認証作業はほぼ意識せずに完了します。
入退室システムの導入や更改を検討する際は、ぜひ顔認証システムをご検討ください。

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